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1.QC7つ道具の種類

QC7つ道具はQC活動を行う上で、情報をまとめる手法であり、

以下の7つの種類があります。

 

パレート図

・特性要因図

・グラフ

・チェックシート

・ヒストグラム

散布図

・層別 

 

2.目的を明確に

何を知りたいか、という目的に合わせて手法を選択します。

まずは自分たちが何を知りたいかが明確でないと、どんな情報も

活きてきません。

このサイトで何度も出てきますが、「目的」をしっかりと自分の中に

明確にしましょう。そうすれば必ずそこに向かって進めます。

​3.何を知りたいか

上記のQC7つ道具を使う「目的」とは、『何が知りたいか』という

ことになります。簡単に言えば、以下の3種類の中で、今知りたい

ものを考えて、使うQC7つ道具(以下、ツール)を選びましょう。

①何が問題なのか?!を見つける

 

なんとなくこれが問題!というものが頭の中にあるかと思います。

でも、実はそれが問題ではなく、他の事が根本的な問題だと

いうことも実は多いのです。

先入観でスタートせずに、まずはしっかりと現状をデータで認識し

​本当は何が問題なのかを明確にするのが以下のツールです。

 

・グラフ

・管理図

問題の原因は何なのか?!を見つける

 

①で問題が分かれば、その原因を調査してみましょう。

色々な視点で見ることで、その問題を引き起こしている原因が

いくつか見えてきます。その中で自分たちで出来ること、効果が

大きいこと、チャレンジしたいことを選んでいくかたちとなります。

 

 

・パレート図

・ヒストグラム

・特性要因図

③やったことの効果は?を把握する

 

対策を実施し、効果が体感して分かることも多いです。ただ、それが

本当に効果に繋がっているのかどうかを数字やグラフで見えるように

して具体的に把握することが大切です。

 

対策前と対策後を見える形で比較してみて、やったことの成果・効果

を確認してみましょう。

・グラフ

・散布図

・管理図

4.なぜQC7つ道具を使うの?

QC7つ道具は日本の製造業を世界トップクラスの品質に引き上げた

非常に重要なツールとなります。それだけこのツールを使うのには

難しさもあります。

とは言え、「なぜQC7つ道具を使うの?」という素朴な疑問を持つ

時が出てくるかもしれません。実は明確な理由があります。

問題も、やることもイメージ出来ているから、QC7つ道具なんて

使わなくてもいい。と思うことがあるかもしれません。

QC7つ道具を使う理由を理解することが、活動をスムーズに進める

重要なカギとなります。その理由が分かっていて自分たちで調整

出来ればQC7つ道具を使う事にこだわる必要はありませんが、

​シンプルに分かりやすい代表的なツールがQC7つ道具となります。

理由は以下の通りとなります。

.QC7つ道具を使う理由

改善活動を進める上で、一番のネックとなるものが、知識や技術の

「不足」ではなく、実は不要なものが「有る」ことなのです。

この不要なものに惑わされずに、本当にやるべきことに目を向ける

為の方法がQC7つ道具と言っても過言ではありません。

その不要なものとは

 

先入観

思い込み

解体する

とても重要な事なので、大きな字で伝えます(笑)

先入観や思い込みが、無駄を削減したり、新しいことにチャレンジ

するときに一番の弊害となります。

・結局こうすればいいんでしょ?

・こうすれば解決するでしょ。

・こういうルールだから

・これが悪いんだ

・道具が悪い

・あいつが悪い。

・先輩にこう言われたから

・今までがこうだったから

・グループの方針がこうだから

・みんながやっているから

・社長(上司)が言ったから

 

もしQC7つ道具で現状を数字で把握すれば、今やっていることに

対する改善の余地が見えてきます。

今自分たちがやっていることの理由がちゃんと分かっていれば

無駄を無くしてより良くする行動はすぐに出来ますが、実際には

理由が分かっていないことが多いのです。

それを冷静に数字や表、グラフで見える化し、根本的な原因に

「気付く」為のツールがQC7つ道具です。

自意識過剰の弊害からの脱却

無駄を無くし、改善して、より良い職場環境を作り、さらに

コストダウンや売上向上、利益向上などを職場の仲間で話し合って

取り組んでいく活動がTPC活動。当たり前に考えて、いい活動の

はずですが、なぜか抵抗勢力が発生します。

それは、「自分は正しいから今を変えたくない」という考え方。

・今がベストだから

・もう改善はやり尽くした

・こうなった経緯があるから

・過去が悪いってこと?!

・何も知らないくせに

・やったことの無い事は手間が増える

・みんながやっているからそのままでいい

改善は、現状を否定するものではありません。良い悪いではなく、

より良くする活動となります。

もし自分が全て正しいと過去の正当化を主張して変化を受け入れ

なければ、それは活動にとって大きな抵抗となってしまいます。

そういった人に限って、やっている作業内容を開示することを恐れ、

具体的なことは隠そうとします。つまり、無駄があることは認識

できているけど、それを見られたくない。だから過去や現在を

正当化し、変化を恐れる。それで上記の発言を行い抵抗する。

さらにその行為に対して過去や組織のせいにして責任感が無い。

そんな人に主導権を委ねていては、活動は進まない。

しかし、過去の積み重ねで現在がある。それは紛れもない事実。

よって、過去はその瞬間の対応の積み重ねであり、「正しい」と

言い切ってしまった方が楽になる。そこから前に進めばいい。

なので、過去を否定するのではなく、しっかりと尊重し、そこから

改善を検討することが大切です。過去や過去に縛られる人を否定して

しまっては経緯や歴史が見えにくくなり活動の厚みが無くなって

しまいます。悪者探しをするのが現状把握ではないのです。

メンバーの発言行動の1つ1つに理由があります。それをパワーで

押し込むのではなく、紐解きながら理解、尊重することが重要です。

TPC活動は、自分たちのために活動しているんです。

 

自意識過剰な人の心の中の先入観、正当化、強がり、存在欲求などを

数字やグラフを用いた「見える化」と、改善後の作業環境がより良く

なる「未来のビジョン」共有認識で​じっくりと溶かして改善の力に

変えていきましょう。その為にも偏った感情任せの現状把握では

なく、QC7つ道具での具体的で現実的な見える化が必要なのです。

7.実際に使ってみよう

上記では考え方を述べさせて頂きました。簡潔に「方法」を伝える

ことがスマートかと思いましたが、結局「理由」を分かっていないと

「方法」だけでは活動を進めいてっても根本的解決策を見つけること

が出来ないと思ったので、長々と説明をさせて頂きました。

貴重なお時間を頂き申し訳ありません。興味の無い方はここまで

辿り着いていないかと思いますので、ここからは上記をご覧頂いた

​方へお伝えさせて頂きたいと思います。

 

ここからはQC7つ道具を使う「方法」となります。

代表的な「特性要因図」を例に実際に使ってみましょう。

 

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