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好きな言葉集 4

好きな言葉シリーズもここまで来ました。聞いたことのある言葉もあったかと

思います。自分にプラスになる言葉が1つでもあれば幸いです。

都度思い付いた言葉、ネットで見つけた言葉などを自分の受け取りと自分の発信で

発信しております。なので、統一性や流れは特に関係ないのでご了承ください。

19.褒めることは

褒めることは最大の力

結論から言えば、人を褒める人に人は集まります。人を褒めない人には人は近づき

ません。一緒にいても素直に面白くないからです(笑)

褒めらえることは、誰しも嬉しいことです。恥ずかしくて褒められるのが苦手な

人もいるかもしれませんが、悪い気はしません。自分のことを認めてくれている

ということは、存在価値を認めてもらっているようなものです。

褒められるということは瞬間的な喜びだけでは終わりません。今、自分が得意と

する趣味や好きな手料理、思い起こせば誰かに褒められたことがきっかけだったり

します。子供の頃おばあちゃんに褒められたことがきっかけで大人になってもその

ことが好きで得意だったりすることも珍しくありません。もちろん褒められると

言う事は、そこに努力や工夫、チャレンジがあったんだと思います。それが認め

られるというのはとても嬉しく、エネルギーになります。なので、素直にどんどん

褒めるべきことは褒めたほうがいいです。褒められた分だけ視野が広がり、新しい

ことへのチャレンジや難しい問題への挑戦の一歩を踏み出しやすくなります。

しかし、褒められたいという欲求、つまり承認欲求を求めすぎると、そこだけに

執着してしまいます。そして、自分以外の人が褒められると、その人のせいで

自分が褒められないんだと、その人を褒めるどころか蹴落とします。割とこういう

大人は多いです。褒めない人は褒めない理由があるのです。自分だけを褒めて

欲しいという欲求が募り、その外部的承認欲求でしか自分の存在価値を見出せない

ようになってしまいます。もちろんそんな人を褒める頻度は減ります。であれば

なおさら他の褒められる人の足を引っ張ることに努力します。まさにクソです。

そういった人からは出来るだけ離れたほうがいいです。

​ん?褒められることがプラスのエネルギーになるのは分かった。そりゃそうだ。

でも、「褒めることが最大の力」って何?逆じゃないの?

こなんです。褒められるというのは、あくまで相手からのアクションであり、

褒められればプラスのエネルギーとなります。しかし、自分からそれを求めると

最悪人の足を引っ張るクソ人間に落ちてしまうという説明をさせて頂きました。

であれば、自分からプラスのエネルギーを発信する方法としては、「褒められる」

ではなく、「褒める」ことなんです。誰かを褒めることで、相手にプラスの

エネルギーを与え、さらに自分自身がそのエネルギーを受けてプラスになって

いくのです。これは実際にやってみるとすぐに体感できます。すぐにでも実際に

誰かをちゃんと面と向かって褒めてみてください。褒められたときと同様のプラス

のエネルギーを受け取ることが出来ます。

あなたが尊敬する人、好きな人は、誰かを褒めますか?また、あなたが嫌いな人、

苦手な人は、誰かを褒めますか?これ、実は意識してみるとめちゃめちゃ面白い

です。人に好かれる人は人を褒めます。人に嫌われる人は人を褒めません。その

くせ自分だけ褒めてほしいという欲求が強いのでトリッキーな技を繰り出し、

さらに人が離れていきます。

誰しも褒められたら嬉しいはずなのに、つい強がって褒めなかったり、褒めると

いうことを忘れて一方的に求めるばかりになってしまいます。ふと思い出した時に

「褒める」というアクションを具体的に実行してみましょう。結果はすぐに出て

あなたのエネルギーとなりあなたを助けてくれる力となります。

 褒めらえると嬉しいです。でも、褒めてくれと求めているわけではないです。

別に褒められたくてやっているわけではないですが、それでも褒められると嬉しい

ものです。それは私だって同様。色々なことをやって当たり前扱いされて特に

褒められることがないと、やる気も盛り上がらないし、やっていることが間違って

いるのかなと不安になったり寂しくなったりします。なので、褒められなくても

仕方がないと思えるように、努力は見せないようにしています(笑)

もし努力を見せていなければ、その努力が見えない人から褒められることは

ありませんから、それが分かっていれば傷つくこともありません。それでも陰の

努力を分かってくれる人は褒めてくれます。素直にめちゃめちゃ嬉しいです。

思い起こせば、私も褒めてくれた人たちに支えられてきたと実感しております。

であれば、逆に、こちらから陰の努力を見つけて褒めることが大切なんだと

分かるかと思います。私もつい褒めることを忘れ、相手を傷つけたり、自分の心も

荒んでしまうことがあります。双方にとってデメリットしかありません。

褒めることが自然にできる器の人間になることが大切なことであり、人生を豊か

にできる具体的方法の1つなのです。

努力や、自分やってます感を全面に出して褒めてよオーラ全開で、評価を求める人

は、褒めないとはぶてたりキレ散らかし、その原因が他の人にあると勘違いして人

の足を引っ張ろうとします。

しかし、そういった人も、そうなった理由があるわけです。認めてもらえない

孤独感や自尊心の低下を外部的承認欲求で満たそうとする本能の1つで、悪意が

あってやっているというよりは、ねじ曲がってしまっているだけです。

対処法、改善方法としては、やはり「褒める」事。褒めることは相手に満足感を

与え、心を落ち着かせ視野を広くしてくれます。

人を褒める風土がある会社は社員がイキイキとしています。そういった空気を

意識的に作り出す方法は「褒める」という実は簡単なことなんです。

相手のいいところ、努力を見つけて声をかけて褒めてみましょう。人を褒めるのが

恥ずかしい場合は「ありがとう」の言葉の発信を増やしてみてください。この言葉

も魔法のように人の心を軽くしてくれます。あなたの周りにも、これを自然と実践

している人が結構います。アンテナを張ってみてください(笑)

「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、褒めてやらねば人は動かじ」

これは山本五十六の有名な格言です。人にとって褒めるということがどれだけ重要

か改めて考えてみて、自分に今できることをやってみてはいかがでしょうか。

そして、その格言は「してみせて、言って聞かせてさせてみる」という言葉から

影響を受けたと言われています。その言葉こそ、上杉鷹山の言葉となります。

代表的日本人の5人の中に選ばれた日本のリーダーとして愛される上杉鷹山の小説

は私にとても大きな影響を与えました。今も飛び火した火種が私の心にあるから

こそ、私はその火種を大きくして次の火種にすべく、発信し進み続けています。

これがまた面白い。これについてはまた別のお話とします。

ラーメンが身体に悪いんじゃない!

身体が悪くなるほどラーメンを食うのが悪い!

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20.ラーメンが

おや?ラーメン?と思った方も多いかと思います。と同時に、そうなんだよね!

ラーメンは悪くないんだよね!とラーメンを欲する自分を正当化するフレーズに

共感を抱く方もいらっしゃるかもしれません。ラーメンそのものに関する考え方

ではなく、本当に考えなければならないのはその思考です。

まず、私はラーメンが好きです。ラーメンばかり食べてるわけではありませんが、

ラーメン好きということでそちら目線でのメッセージになる可能性がありことは

ご了承ください。まずはラーメンについて簡単に説明してみましょう。

結論から言って、ラーメンばかり食ってると病気になります(笑)

具体的にいえばスープや麺にはLDLコロステロールや中性脂肪を増やす要因が

多くあり、糖尿病、メタボ(肥満)、また動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、狭心症、

高血圧、高脂血症など、ぞっとする病気の原因にも繋がります。

(そこに至るメカニズムも明確にありますが説明は割愛させて頂きます。)

しかしまぁこれは直接的な要因とも言えません。極論の可能性の話です。

だったら野菜ばっかり食ってたら健康なのか?あ?言ってみろ。と食欲に溺れた

豚野郎はブヒブヒ言うでしょう。私のその一人。であれば、野菜ばっかり食べて

いるとこんな弊害もある!という情報を入手してやろうと少し調べてみました。

結果、野菜ばっかり食べている人は、圧倒的にラーメンばかり食べる人より

健康に良いです。残念ながらもそりゃそうだという結果です。完敗です。。

ただし、結局「ばっかり」食べるなんてことは現実的には難しい問題であり、

どの道を進んでも「要はバランス」というゴールにたどり着きます。

「健康的な体を作るには!」というテーマを掲げたとすれば、ポイントは食事と

運動の2点となります。どちらかと言えば食事は準備であり環境整備、運動の方が

大きな影響があります。何が身体に良いのかグダグダ言ってねーで運動しろ。が

正論ですね。ただし、ここでは健康についてどうのこうのではなく、ラーメンに

ついてお話しているので、話を戻します。

 ラーメンばかりを食べてると健康を害します。しかし、たまにラーメンを食べる

ことについては健康に大きな影響を及ぼすわけではありません。身体に影響が出る

まで食べ続けることが原因です。またラーメンばかりを食べて健康を害したと

しても、ラーメンだけでなく、そこには運動不足、野菜不足、栄養不足といった

ラーメンとは関係ない部分でのだらしなさが必ず関わっています。

 さて、おなかも減るのでそろそろ本題に入ります。

何か問題が発生した時に、とにかく自分は悪くないという無責任な本能で、人の

せい、物のせい、環境のせい、という「悪者」を作ろうとする人がいます。そう

言っても、そういう人こそ「私は違う!あいつがそうだ!」と、言ってるそばから

人のせいにすると思うので、基本的には半分以上の方がそうだと伝えておきます。

まわりがそうなら私もそれでいい、とぬるま湯見つけて飛び込んだ状態で聞いて

頂ければ結構です。悪者を作ることで自分がやっていることが正当化されるわけ

ではないので、悪者を作るやり方では根本的には何も進まないわけです。

問題が発生した時点で、それはどんな問題なのかの現状確認、どういう経緯でそう

なったのかの経緯確認、どうしたら再発防止できるのかの対策、を考えなくては

ならないはずが、自分が「良い」か「悪い」かの正当性アピールに全力で、結果

人のせいにして安心します。ところで問題は?放置です。自分は悪くないので。

 つまり、悪者を見つけることより、原因を見つけることが重要なのです。

ここからさらに具体的に落とし込みます。

新入社員が入ってきて、不慣れな現場でがんばって作業をしているとします。

人を育てようと頑張る上司は、その新入社員が分からないことを教えたり、時には

考えさせたりします。それでもなかなかうまく覚てくれないときには、どうしたら

分かってくれるのか、自分自身が勉強して相手に分かるように教えます。相手が

意味が分からなかったり納得できないということは、教える側に問題があるのかと

感じて自分が出来ることとして分かるように知識を増やす勉強をします。時には

新入社員の「こうやったらどうですか?」という新しい発想で、それもいいね、と

作業が改善することもあるでしょう。そうすることで、教える側も、教えられる

新入社員も共に成長でき、人間関係も出来ていきます。

一方、人を育てるスキルの無い、また育成という思考のない上司の場合、ただ作業

をやらせようとします。もちろん新入社員は分からないことだらけなので、分から

ないことや納得できないことを上司に聞きます。しかし、上司は作業の方法は分か

るものの、その理由、目的を理解していない、ただ言われたことだけをやっている

だけなので、質問に対し明確に答える事が出来ません。「いいから言われたことを

やれ」と言うのが精いっぱいです。新入社員もとりあえず言われるがままに作業を

するものの、もっといい方法があると新入社員が「これはこうやったほうが、、」と上司に提案相談しようものなら、「新入社員のくせに偉そうに!」と提案相談を

理解できない無能さを棚に上げ、この新入社員は使い物にならない、と悪者を作り

上げます。そして、その使い物にならない新入社員を教育するのは大変なんだと

自分を被害者のようにアピールします。

まだ新入社員に指示をする上司ならいいですが、指示をせず、自分で考えろと言い

やったことに対して叱ったり使い物にならないと言ってしまう上司もいます。

その結果、辞めていく社員と辞めることすら出来ない委縮した社員が残ってしまい

ます。その空間にはやりにくい上司とやりにくい新入社員の被害者しかいません。

それは非常に残念な事です。

 何が良いのか悪いかにとらわれず、その経緯について自分がどう対応するかが

重要です。少し視点を先にみて動くことで、一方的な「良いか悪いか」でなく、

主観的な「どうやったらいいのか」という方法論で自分の道を自分の意志で選択

することができます。それが自分の仕事のやりがい、人生の過ごし方にも大きく

影響していきます。広い視野と先見性を持ってゆとりのある判断を行いましょう。

 製造業では製品の不具合が出た時にその視点は顕著に表れますね。あいつが悪い

とか他人事の無責任な発言をしている場合じゃないんです。何がどう悪かったか、

指示や道具、情報の明確性や作業方法、検査方法などを具体的に見ていけば、必ず

原因があります。それを見つければ、必ず改善や再発防止の方法が見つかります。

他人事に「悪者」を作ることに必死にならず、主体的に「方法」を考えましょう。

 これでラーメンを遠慮なく食べることが出来ますね。要は食べ方です。

健康は一度悪くなると簡単には元通りにはなりません。非常に大切なものです。

くれぐれも健康を害さないようにバランスの取れた食事をしましょう。

 

ちなみに鳥取県の「牛骨ラーメン」はご存じでしょうか。お好みもあるかと思い

ますが、あれは美味しいです。私が大好きな慣れ親しんだラーメンとなります。

酪農が盛んな鳥取県中部地区では全国で一般的な豚の骨を使用する豚骨スープでは

なく、牛の骨を使用する醤油ベースの牛骨スープが昔から一般的なラーメンとして

しまれてきました。それが近年メディアでも取り上げられ全国的に注目を浴びて

います。鳥取県中部の倉吉地区でも、西部の米子地区でも食べることが出来ます。

是非お近くにいく用事があれば食されてはいかがでしょうか。

(余談でしたが重要なことなのでお伝えさせて頂きます。ご了承下さい。)

​「年中夢中!」

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21.年中夢中

この言葉は学生の頃から好きな言葉です。お店が定休日が無いことをお知らせする

「年中無休」の言葉をベースにしたものです。意味としては、「いつも夢の中」と

いう訳ではなく、「いつだって楽しんでいこうぜ」的な意味です。

このようなシンプルな言葉で、「一生勉強」という言葉があります。実は根本的

には、意味としては同じであり、いつでも学び続けることで新しい発見を楽しみ

前に進んでいくという意味合いがあります。ただ、私個人として「一生勉強」と

いうのは好きな言葉ではありません。勉強という言葉が押し付けのように聞こえて

くるので、勉強をあまりしていなかった私にとっては重たい言葉となります(笑)

ずっと教科書で勉強してテストで試されなくちゃならないのか、、、的な。

「勉強」の概念によりますが、私の場合、誰かから与えられた、押し付けられた

勉強であれば楽しみを感じるというよりはノルマをこなさなければならないという

圧迫感が強いように感じます。逆に、分からないことを知りたいと思って調べる

「勉強」は、ワクワクし、楽しみを感じることが出来ます。そういった勉強の

やりかたをやってきた方には「一生勉強」の言葉がすーっと心に入ってくるかも

しれません。

年中夢中という言葉は、圧迫感を無くして体と心を軽くしてくれます。そして一歩

踏み出す勇気をくれます。それを楽しんでいいんだと不要なプレッシャーやノルマ

を振り落としてくれます。結果、個人的な成果や変化・成長、また周りに対する

良い影響を展開してくれます。

新しいことを知ったり、チャレンジしたりするときは、誰もが目をイキイキさせ

夢中になっています。そんなときは、否定的な言葉や愚痴が驚くほど出ません。

向いている方向が前なので、無駄な摩擦がありません。そんな夢中になっている

時間は生産性向上や作業性向上など良い影響を生み出します。また本人や周りにも

よい雰囲気を与えるので、相乗効果が大きいです。なので、まずは自分自身が夢中

になれるものを見つけてみましょう。そして部下がいる方は、部下が夢中になれる

ものが見つかるようにフォローすることが、結果自分の環境を良くすることに直結

します。どんどん意見を取り入れ、チャレンジできる環境を作りましょう。それに

対して時間や費用がもちろん発生します。しかし、得られるものと比較すれば

微々たるコストであり期待値の方が圧倒的に大きいです。くれぐれも芽を摘むよう

なことのないように、社内で社員同士が相手を活かせる雰囲気づくりを進めて

いきましょう。

仕事や人生に時間は限られています。永遠ではなく、必ず終わりがあります。

だからこそ、その限られた時間を無駄に浪費せず、夢中になって前を向いて進んで

いったほうが絶対に楽しいです。夢中になってれば同調する仲間も出来ます。

会社の仕事に終わりが来た時、何してたんだろ。と一人で感じるより、仲間と夢中

になって駆け抜けた!と言ってしまうような自分にしてみてはいかがでしょうか。

どう生きるかは自由です。自分自身のその行動発言に対して必ず結果が出ます。

イキイキとした自分と未来で会えるのを楽しみにしています。

​原因論ではなく目的論!

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22.原因論ではなく

ここから、幸せになる心理学として有名な「アドラー心理学」の言葉を部分的に

分かりやすく展開していきます。

「目的を持つ!」ということが大切だとは色々とお伝えさせて頂きました。

例えば、好きな言葉の最初のページで紹介させて頂いた日常の例としてお伝えした

「掃除したかどうかじゃない、今きれいかどうかが重要」という話。掃除をする

ことが目的ではなく、きれいにすることが目的であり、その手段として掃除を

行うんです、という話です。きれいになっていないのに、それを指摘されると、

「掃除したからいいじゃん。」という思考だと、目的が無く言われたことだけ

やっているわけで、成果も出にくいし自分自身面白くないでしょ?という話です。

人の行動を見ていると、目的を持って行動している人と、目的を持っていないまま

行動している人がはっきりと分かってきます。単純に目的を持っている人は、無駄

な動きが少なく、時間が短く仕事が早い。そしてついでに愚痴も文句も少ない。

実は、誰でもいつでもそうなれます。目的を明確にすればいいだけです。

日常作業で言えば、「今日はこれをここまでやるぞ!」です。ただこれだけでも、

違います。簡単なようで、普段目的意識が無い人は今日一日の目標設定も驚くほど

出来ません。前工程が、後工程が、突発対応が、、と色々と言い訳をしてしまう

が付いているからです。そういう思考になった経緯も具体的にあるはずなので、

それは今までとして良しとし、ここからは「原因論と目的論」で考えてみます。

 原因論とは、分かりやすく言えば「○○だから、こうする」という考え方です。

単純に上司に「この道具をあの棚に入れておいて」と言われたとしましょう。

もちろん、言われたんだから、道具を棚に持って行きます。空いてたスペースに

置くとしましょう。これが原因論の一般的な行動の流れです。もちろん間違った

行動ではありません。指示の通りに動いたわけですから。

 次に、目的論とは、分かりやすく言えば「○○したいから、こうする」という

考え方です。同じように上司に「この道具をあの棚に入れておいて」と言われたと

すると、目的論で考えると、以下のことが瞬時に頭で考えられます。

・なんで移動させるんかな?

・そうか、ここにあったら邪魔だからか!

・でも、だったらこっちに置いたほうがすぐに使えるのに。なぜわざわざ棚に?

・そうか、これはもうしばらく使う予定がない道具だからか。

・じゃ、言われた通り棚に置こうか。どこに置いたらいいだろうか。

・手前においてある道具の方が使用頻度が高いから、奥に置こう。

・でも奥にそのまま置いたら見えなくなるから、表示をしておこう。

・ん?そういえばこの道具は掃除してなかったな。きれいにして片付けよう。

・これでいつでも取り出せるし、取り出せたらいつでも使える状態だ!

結局、この両者はやったことが少し異なります。その違いが原因論と目的論の

違いの簡単な例となります。一瞬で考え行動するだけで、動作にかかった時間は

ほぼ変わりませんが、後々スムーズに動けるのは当然後者です。

はいはい。目的を持って行動しろってことね。耳にタコが出来るほど聞いたわ。

と言われるかもしれません。その通りです。ただ、ここからは、自分ではなく、

相手がどんな目的を持って発言行動しているかを考え、的確な自分の行動に変えて

いきましょうという話です。目的意識の基本が分かれば、それを相手に展開して

こちらの理解力を深めていきましょう。

職場で起こる事例をお伝えしましょう。

原因、、といれば、不具合という言葉が出てくる方も

多いかと思います。原因と対策を考えて提示しろ!と、

お客様からお叱りを頂くこともあるかと思います。

その場合は、まず、何が起こったのか、推測ではなく、

本当に起こったことを現場で血眼になって探すことが

最も重要な第一ステップです。よくあるのが、きっとこうだろう、という

無知で他人事な勘違いで本当の原因を把握すらできないまま進んで、

誰も望まない、何も生まないクソみたいな対策を立てること。割とあります。

次に、原因が分かったら、やりがちなのが、「じゃ、そーならないようにしよう」

という原因論的な考え方。一見それが正しいでしょ、と思いますが、それだと

前に進むというよりは、ミスを隠すような処置でしか対応できません。

ここで、目的論であれば、「こーゆー原因で、こーなってしまったね。これじゃ

お客様にいい商品が提供できない。いい商品を提供するために、ミスをしては

いけない。じゃ、こうしてはどうか?」という考え方。

少し違いが分かりにくいと思いますが、実際に不具合があったときに、2パターン

で意識して考えてみて下さい。

もし、この処置の違いで、1年後に仕事が倍に増えるか無くなるかどちらかだと

すれば、どちらが仕事が増える処置だったのか、少し考えればわかると思います。

再発リスクが全く異なります。

起こったことに対してどうするのか、という考えではなく、今自分がどうしたい

のかという考え方が目的論であり、未来志向的な考えとなります。

過去の話をグダグダ言ってる人は前に進めません。自分が進めないから、勝手に

進むなと言わんばかりに人の足を引っ張ろうとするわけですが、絶対に前に進んだ

方が楽しく、成果も出ます。どうしたいのか、という目的を常に考える思考こそ

過去にとらわれずエネルギーを未来に向ける方法です。

以前、あの人にこう言われた、ということでその事がブレーキになっている人も

いるでしょう。その時はどうだったかもしれません。ただ、残念ながら、今は

誰もそんなこと覚えていません(笑) 自分で自分の作った檻の中にいるだけです。

しかも、過去の話は基本的にねじ曲がってしまっているので、ほぼデタラメです。

そんなことに時間を使い踏み出せない言い訳にする暇があれば、今どうしたいかを

考えて踏み出しましょう。後ろを向いている目を、すっと前に向けるだけの話。

ここから、たくさんのワクワクする未来が広がっていきます。

原因論と目的論の話、要はいつか誰かが言った言葉にとらわれず、今、この段階で

自分がどうしたいのか、それを考えて、動いてみましょう。という話です。

今まで自分を縛り付けていた自分自身で作った鎖が音を立てて崩れ落ち、気持ちが

すぅーっと楽になります。状況はどんどん変わっていますので、縛られなくても

大丈夫ですよ。自分らしくいきましょう。

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23.課題の分離

課題の分離

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あらゆる対人関係のトラブルの原因に一因にあるのが、この「課題の分離」です。

簡単に言えば、「それ、誰の問題?人の事にしゃしゃり出て勝手に悩んでない?」

という事です。むしろ、それを相手の事を思いやる正義だと認識している場合は

重症です。基本的にその発言行動が誰かを傷つけ人間関係のトラブルを発生させて

いるということが事実なのです。正義を振りかざし人の心に土足で張り込む危険

行為に他なりません。とは言え、正義だと信じているから通じません。逆に、

この課題の分離が出来ればどうなるか、非常に考え方がシンプルになり、無駄な

悩みや心配が減ります。そして周りの人も素直に動きやすくなります。それが本来

の生き方となります。では、課題の分離について少し踏み込んでいきましょう。

課題の分離を示す代表的な言葉として、こんな言葉があります。

「馬を水辺に連れていくことは出来るが、水を飲ませることは出来ない。」

これは、馬に水を飲ませたいと思って水辺まで連れていくことは人間の力で出来る

ことだが、課題の範囲としてはそこまでしかできず、そこから水を飲むか飲まない

かは馬が決めることであって、人間が決めることではないという例え話です。

 

自分がやるべきことをやる、自分がやるべきことではないことを無理に求めたり

考えたりしても状況を悪化させるだけであって百害あって一利無しという事です。

もっと具体的に言いましょう。会社の中には部門がいくつも分かれております。

それぞれの部門で役割が異なります。その中で、個人が何をどうしていくかの

課題があるわけです。それを総括するのが社長であり、社長以外は自分に与え

れたエリアで求められる課題、目標に向かって動いていくものです。

それをシンプルに行っていけば、会社はスムーズに動いていきます。そうでない

場合は、この課題の分離が出来ていない社員が引っかき回している可能性があり、

また引っかき回されることで一緒になってクダクダ無駄な問題をどんどん発生

させてしまっている可能性があります。つまり、自分の部署以外の事に口出すな

という事です。どうしても口を出したければ、今の部署を離れて一緒の部署に

なってからやれ。ということです。

基本的に他部門の事を気にする理由は自分のやるべきことが分かっていないから、

目をそらすために他の部署の問題やトラブルを面白おかしく盛り上げるという

本能が働くための行動です。本来自分のやるべきことを追及していたら人の事に

口を出す暇なんて全くありません。もし他の部署の人が人間関係で会社を辞めたい

と言っているのであれば、へー。で終わりで正解です。話を聞いてほしいと言わ

れれば、時間が許せば聞くのもいいでしょう。しかし、もしそれ以上に他部門が

口を出せば、本来部門の中で解決すべき課題が引っかきまわされるだけです。

必要があれば部門間で協力すればいい。その時は、明確に同じ情報を文面化して

情報共有することが必要です。ほうれんそうでもメールでもいい。1対1で人の

事に口をはさんで話をしてうまくいった試しがありません。必要な人と複数人で

必要なことを具体的に話せば解決に向かいます。そこにいない人の話をするのは

NGです。きっとあいつはこう思ってる、こうだろう、ああだろうと90%間違った

考えで話が進み、誰も望まないくだらない企画を立て、挙句の果てにはお前の為に

やったんだと散々引っかきまわした後に他人事発言です。

とにかく人の事には口出すな。それは思いやりでも優しさでも心配でもなんでも

なく、ただ自分の仕事に目を背けて不幸な人を探して盛り上げているだけの話

なんです。冷たい言い方のようですが、悩むべきことに悩むべきであり、人の事に

悩む必要はないということです。無駄に悩んでいる人のほとんどが人の事です。

そしてその悩みは具体的な結果は生み出しません。もちろん人の事ですから。

本当に思いやりがあれば、相手の事を思えば、自分が与えられた仕事に夢中になる

ことが大切なんです。ちゃんと自分で考えて行動してもらうのが一番です。

課題の分離は非常に重要です。仕事以外でもそうです。親の事は親の課題であり、

子供の事は子供の課題。何より、自分の課題が誰しもてんこももりなので、自分で

ちゃんと目を背けず向き合えばいいんです。その中で、これは自分の課題だと

思うことがあれば、そこは全力でやればいい。「誰かの為」とかじゃなく、その

時点で自分の為のはずですから。

私も今の職場で、課題の分離が出来ていないために悩み苦しみ言い合いをした事が

あります。結果として、私が人のことに口を出したことが原因でした。それからは

自分がやるべきことにしっかりと目を向け、他部門から目を逸らしました。最初は

気になったりじれったい気持ちでしたが、結果として無駄な心配が減り、自分の

やるべきことに集中できる環境が構築されました。

課題の分離が出来ていない人は、自分は出来ると勘違いし、自分がやらなくちゃと

課題の分離すらできていない程度の思考なことに気付かず、正義感を持って人の

課題範囲を土足で荒らすわけですが、良かれと思ってやっているので、エネルギー

が半端ないです。やってやってる感出して無駄なことをやってるわけです。

そのエネルギーを本来向けるべく生産性向上や品質向上、お客様満足度向上など

前方に修正するように、丁寧に「あなたの課題はこれですよ」と促してあげるか、

もしくは「てめぇには関係ないから口出すなコラ自分の事やれや」と正論を伝えて

あげましょう。後者の言い方ではさらに炎上する可能性大ですので、前者の言い方

を参考に、課題の分離、明確化を進めていきましょう。

この課題の分離が出来れば多くの人間関係トラブルが解消されます。基本的に、

自分のやるべき事、目的意識があれば、この課題の分離も自然に出来てくるわけ

ですけどね。会社の集団活動において非常に重要なことなので要チェックです。

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人の課題・・・馬を水辺に連れていく事

馬の課題・・・水を飲むこと

​明確に課題が異なるという事実。

それを勘違いすると関係がねじれてしまう。

24.承認欲求から

承認欲求から他者貢献へ

ものごとの考え方として、「承認欲求」と「他者貢献」の2パターンを説明させて

頂きます。これは、今自分自身がどっちよりで考え、動き、その結果として、

どんな感情を抱いているのかを振り返るきっかけになるかと思います。

 

まず、承認欲求とは、認めてほしいという気持ちです。これは誰しも持っている

感情で、もちろん悪いことではありません。がんばって結果を出した時には

褒めてもらうと嬉しいですね。それは次のステップに進む励みになります。

褒めてもらったら嬉しいという感情から、褒められるためにやろう、という感情に

シフトしていきます。そして、その感情が強くなり、なんで褒めてくれないの?

という感情にシフトしていきます。それが、「承認欲求」の行きつく先です。

自分の評価を、完全に他者に求めてしまいます。時にはそれは、弱者に強気に

出て、自分は偉いんだぞとアピールすることに繋がってきます。そう考えると、

承認欲求が強い人の性格が分かってくるかと思います。せっかくなので、自分の

まわりであれば、あの人がそうなのかな?と想像してみてください。

立場が上の人にへコヘコとこびを売り、そうでない人には偉そうな態度をとって

服従させることで、自分の「承認欲求」を満たそうとします。

そして、周りの人が他の人に認められると、それが気に入らないわけで、足を

引っ張り引きずり落そうとします。そして、自分の方に目を向けてもらうように

努力します。

元々、相手を承認することはとてもいい事で、承認欲求は誰の中にもありますが、そこに依存し強くなると、自分中心な考え行動が増えてきて、集団行動を乱す

元凶になってしまうのです。

一方、「他者貢献」という考え方はどうでしょうか。誰かの力になるという意味と

なります。単純に、困った人がいたら助けたり、日常業務で言えば、やりにくい

作業でつらい思いをしている人がいたら、そのやり方を改善して、作業がやり

やすいようにする行動となります。誰かに自分が評価してもらうことが目的では

なくて、誰かの力になれればと思って自分が動く、という考え方です。

もちろん、助けてもらった人は嬉しいので、その人を評価します。評価されれば

うれしいですが、その為にやったわけじゃないので、また何かあれば声を掛けて

下さいね、とそれ以上は踏み込みません。そして次の方向に向けて前に進みます。

その2人のやりとりを遠くで見ている「承認欲求」の強い人は、「あいつは自分の

評価の為にへコヘコと人を助けているいやらしい奴だ!」とひねくれた考えをして

「他者貢献」をしているひとを潰そうとします。これは承認欲求末期です。

自分からは何もしないくせに、何かした人に対して不平不満文句を言うだけに

徹するタイプですね。文句を言うのに、じゃ、お願いしますと権限をトスすれば、

結局文句ばかりで考えも目的もないので何も出来ないという始末です。

そういった人が、どうしてもどの職場にいます。人間としての欲求の一つであり

ある程度は仕方ないかもしれません。でも、その感情が強すぎると、組織としては

崩れてきますね。

大きな違いとして、以下の視点の違いがあります。

承認欲求>自分が相手に良く思われるために相手にアピールする

他社貢献>相手の為になるために自分にできることを考え発信行動する

結局は、自分の事しか考えていないのか、相手の事を考えているのか、という

視点の違いがあるわけです。ここまでで、承認欲求と他者貢献の違いは何となく

分かったかと思います。分かっただけでは何も変わりません。分かっただけで、

「お前は承認欲求の塊だ!最低だ!」と無駄に人を否定する必要はありません。

ここにきても、人の事ばかり気にしているのか、それとも、自分自身は一体どっち

なんだろうか、と視点をどちらに向けているのか、今確認してみてください。

色々な人や、色々な考えがあっても構いません。大切なのは、どちらの考えの方が

自分にとって幸せなのかどうか。意識してどちらも試して自分自身で確認するのが

一番ですね。私の感想だと、承認欲求が強いと、周りに対してイライラし愚痴が

どんどん出てきます。他社貢献が強いと発言と行動が前向きになります。

ここでいう相手とは、社員だけでなく、お客様や仕入れ先様、家族や友人です。

少し視点を変えるだけで、周りの反応も変わり、大げさでなく人生が変わります。

​「承認欲求」から「他者貢献」へ、意識を少し変化させてみてはどうでしょうか。

​表情に結果が表れるのにそう時間はかかりませんよ。

いまのとこ、こんなとこ。

また随時思い付いたことを追加させて頂きます。

ご覧頂きありがとうございます。

<更新:2020年3月4日>

 

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