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好きな言葉集 2

こちらのページは全ページに続き、「好きな言葉シリーズ」となっております。

ただし、時に気持ちが強くなることで、少し言葉が荒れる可能性があります。

品のある方、すぐにイライラされる方は、その旨ご理解頂いたうえでの閲覧を

お願い致します。一応失礼があってはいけないので先に謝っておきます。

偉そうに生意気言って大変申し訳ございません。強めの言葉で分かりやすく、

ご覧頂いている方の心が軽くなればという目的がありますので、私の感情的な

ものではないことはご理解頂ければ幸いです。

 

また、全ページに引き続き、個人的見解そのものとなっております。

あくまでそんな考えの人もいるんだなぁ程度に受け止めて頂ければと思います。

ふわっとして適当な例え話では伝わりにくいので、具体的に書いております。

ただ、リアリティがある話も、あくまで例えば話としてご理解下さい。

8.そんなこと

そんなこと自分で決めろ。

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自分の事は自分で決めよう。という言葉です。そのままです。

誰だって迷ったり、正解がない問題に対して答えを躊躇することがあります。

そんな時に、この言葉で自分を奮い立たせて決断し進みます。

学校や会社の組織の中だと、自分勝手な考えや行動は他の人との調和を乱すことに

なり、そうならないようにルールや手順があります。その中で、自分がやるべき

行動、発言を行うことが集団活動でのモラルでありルールです。

しかし、自分の考えを持たず、周りや相手にぶら下がって依存するだけでは

組織の足を引っ張るだけの存在です。自分で決めなければならないことは、

自分で決めなければなりません。

仕事をするのがめんどくさい人がいるとします。たいぎぃ、なんで働かなくちゃ

いけないのか、グダグダと言っていたとします。よく考えてみれば、そもそも、

会社に毎日通勤するのは誰が決めたことでしょうか。

会社の誰かに頭を下げて頼まれて、仕方なく出社している人はいないと思います。

むしろ、数年前、この会社で働かせてくださいと頭を下げて入ってきたんじゃ

ないかなと思います。なので、会社に来てやっていると思っている人がいれば

完全な勘違いです。来させてもらっている、のほうが正解です。

私は会社に来たくて、毎日来ています。もし他の職場で働きたいと思えば、

その職場に行くでしょう。来るのが嫌になれば、来ないでしょう。自分の意思で

来たいと思って来ております。

結婚にしてもそうです。一緒にいたい人がいて、一緒にいたいと思ったから

結婚をします。もし一緒にいたくないと思えば、離婚をすべきです。離婚を

しない理由が、周りの目が気になるからとか、子供の事が心配だからとか、

クダクダ言うなら、それを含めて一緒にいたいと思えばいい。思えないなら

離婚すればいい。そんなこと、自分で決めればいいのです。

会社の話に戻します。お客様や上司に、「どうしましょうか?」と聞くことが

あれば、その前に、「私はこうしたいのですが、よろしいでしょうか?」の方が

分かりやすいです。「は?で?お前どーしたいの?」と思われてしまうと、一緒に

仕事をする仲間として信頼出来ません。どうしていいのか分からないときには、

素直に「どうしていいのか分かりません。教えてください。」でいいと思います。

人任せに無責任に人の動きを見て動いていても、新しい考えや行動、改善は

出てきません。そして、次の言葉に続きます。

9.健全な危機感

健全な危機感

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この言葉は工業社長が2019年の新年互例会でグループ全員の前で話をされた

中の言葉です。危機感といえば、焦りや不安といったネガティブな考えを思い

浮かべると思いますが、「健全な」という言葉がつくと、意味は一変します。

例えば、「依存への脱却」「先見性のある行動」「振り返りと具体的計画」

「未来へのスキル向上」「生き残るための企業戦略」など、ポジティブな意味に

変わります。この健全な危機感を組織的な「健全な危機感」として捉えるのとは

別に、個人的な意識の中にも「健全な危機感」が必要だと思っております。

そこで具体的に。例えばですが、

「社員全員の契約を1年契約とし、双方の同意を持って契約を1年延長とする」

とした場合、さらに「同意」の詳細内容として、社員と社長が1対1で話をし

社員:「もう1年延長で働きたいか、働きたくないか」を回答

社長:「もう1年延長で働いてほしいか、働いてほしくないか」を回答

意見が同じであれば「同意」が成立として1年契約延長。もし仮に意見が異なれば

その詳細を別途相談して決める。という形にすれば、どうなるでしょうか。

実際、現状として意思など関係なく、今年が終われば来年が来て、変わらず会社に

出勤します。どんな態度であろうと、大きな問題を起こさなければ辞めさせられる

こともありません。社長も、社員の教育を無視していたとしても、本人次第だから

と放置しておけば済みます。やる気があろうが無かろうが、必要とされていようが

いまいが、社長も社員も働く場が確保されている状態です。

1年契約案を実施した場合、社員は改めて自分の意思を確認し、思いを伝える

ことが出来ます。また社長も、社員に来てほしいと言えば、その責任感を持って

向き合うことが出来ます。自分の意思を持ち、相手に伝え、また相手の意思を

聞くことが出来ます。つまり、自分で決めるという事です。

必要とされれば社員もやる気も出ますし、自分の意思を明確に伝えることでの

「健全な責任」や仲間意識も高まるでしょう。社長も社員を大切にします。

ところで、1年契約をすることで困る人と困らない人がいます。それは、自分の

言葉に責任を取りたくない人であり、かつ依存してぶら下がっていたいという人。

1年ごとに必要ないと言われないかビクビクして過ごさなくてはなりません。

必死に社長に自分の評価を良く見せようとするでしょう。そもそもそんな人は

その時点で必要ないのかもしれません。

結婚でも同じです。法律で1年毎に上記内容と同じ契約を交わすことを定めれば、

おそらく今以上に相手を大切にするでしょう。今のように傍にいて当たり前の存在

であれば、好き勝手わがままに接するところ、年に1回の双方の意思の確認を

するだけで、見失っているありがたみに気付き感謝の気持ちが出てくるはずです。

また嫌われると離れてしまうという危機感から、嫌われないようにするでしょう。

もちろん、1年契約なんて仕組みがなくても、個々の意識の中に「健全な危機感」

があれば、現状への感謝もやりがいも増えるはずです。そんな個々に意思を持った

集団が一つの目標に向かって進めば、ものすごいエネルギーとなります。それが

会社を支え、発展させ、お客様や協力会社また家族に幸せを伝える動力となり、

​次世代に必要とされる企業となります。

人の考えや組織に依存せず、自分がどうしたいかは、自分で決めることです。

「それぐらい、自分で決めろ。」てことです。

危機感に関してお話をひとつ。

水槽で魚を運搬する仕事がありましたが、環境を整えても魚が移動中に全滅して

しまうという問題がありました。魚が生きるために出来ることを考えて対策を

しましたが、うまくいきません。結局、ある方法で、魚のほとんどが生きたまま

移動させることに成功しました。その方法とは、その魚の天敵である魚を水槽に

入れるという方法。天敵に食べられまいと魚は泳ぎます。その危機感が結果として

魚を生かすことになったのです。

これは魚の話でしたが、人でさえ、危機感が無くなると生きる意味すら失うことも

あります。適度な危機感はあったほうがいい。「健全な危機感」は大切です。

10.プライドを持て

プライドを持て。

14511574-プライドのコンセプトと緑の道路標識を描いたイラスト。青空の背景

「プライド」という言葉は、いろいろな意味で使われています。本来誇りだったり

自尊心だったりという意味合いが強いかと思いますが、融通が利かない、聞く耳を

持たない、自分のやる事を曲げない、などというネガティブな言い方もあります。

「仕事に対するプライド」とは何でしょうか。ただ周りの意見を聞かない頑固な

人をプライドが高いという言い方をすることを耳にします。知識がなく対応力が

なく新しいものに適応出来ない無様で無能な行動や発言が「プライドが高い」と

言えるでしょうか。少々口が悪くなってしまいましたが進めます。

具体的に、失敗をしてしまった時に素直に謝ることが出来るかどうかとします。

製品や相手に誠意を持って自分の仕事に誇りを持っているとすれば、失敗をして

しまったことに対して申し訳ないと素直に謝れるのではないかと思います。そして

もう同じことをしないように自分から原因を追究し対策を考えるでしょう。

もしグダグダと言い訳を言った結果謝れないとすれば、失敗という事実を自分の

せいではないと自分を守ることだけに執着する無能な人であり、また同じことを

繰り返すでしょう。どちらが「プライドが高い」と言えるでしょうか。

そもそも、上記の二者の違いはどこでしょうか。性格と言ってしまえばそれまで

ですが、今まで記載してきた中で言えば、「視点」が異なります。

 前者は視点を「製品」に置いており、その製品を失敗してしまったことに対して

自分の落ち度を認め、申し訳ないという思いで自然に謝ることが出来ます。

 後者は視点を「自分」に置いており、失敗したということで、自分が悪く見られ

ることを避けます。他のせいにすれば自分が悪くないと言い張れます。

​予期せぬトラブルの際に、人間性が垣間見れますが、どちらがプライドがあって、

どちらが信頼できるか、と言えば、前者ではないでしょうか。

 プライドという言葉の意味の捉え方が色々とあるので、ここでは限定的に

「仕事に対するプライド」をポジティブな意味合いでいくつか考えてみましょう。

製品(品質・納期)に対する責任感

・お客様に対する満足度(品質)への探求心

・新しい変化を受け入れる対応力(自分の能力に対する向上心)

・自己目標設置能力とそれに対する達成率への追及心

・業務に対する信念(自分の基準を設けるプロ意識)

仮にいくつか挙げた上記を「仕事に対するプライド」とした場合、あなたの

まわりにプライドが高いと言える人がいるとしたら誰でしょうか。

その場合、その人に対してどう思いますか?

頼りになる、かっこいい、任せられる、相談できる、会社の誇り、リーダー的、

プロの中のプロ、本物、経験豊か、、

ついでに、逆に「プライド」を上記概念とした場合、あなたにとってプライドが

ないと思える人は誰ですか?また、その人をどう思いますか?

かっこ悪い、ダサい、素人、クソ、無責任、無知、経験未熟、視野極狭、

恥さらし、無能、頼りにならん、無駄経験値、逃げっぱなし、他人事、、

分かりやすく、プライドに概念を設定し、それに対して有る無しで周りの人を

思い起こしてもらいました。ただ、一方的に偏った目線で人のことをクダクダと

言っても仕方ないので、人は関係なく自分自身に出来ることは、そう。

  プライドを持て。

付加価値は自ら生み出す。

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11.付加価値は

少し会社や私の業務のお話をさせて頂きます。

私が所属する(株)友鉄マシンは機械加工工場です。大型五面加工機という機械で

鉄製品を加工します。製品としては建設機械や工作機械の部品です。五面加工機

という機械の性質上、大きい製品を少ない段取りで精度よく加工できるのが売りで

他の加工メーカーとの差別化を図っております。それが友鉄マシンのメインの

業務であり、業務の一部です。私はほぼ関りがない部門となります。

私は特機事業部という部に所属しております。その中で、機械鋳物事業という事業

と、定盤事業という事業を掛け持ちしております。

機械鋳物事業については、お客様が、こんな鋳物製品が欲しい、という事に対し、

図面を頂き、それを製造できるメーカーを探して製造販売を行う商社的な業務

となります。通常の工程管理の他、設計変更対応や不具合対応などを行います。

定盤事業では、自動車メーカー様などの研究施設で使用する検査機械を固定する

為の土台である定盤という鋳物製品を設計製造設置レベル出しまで一貫して行う

事業となります。この事業の付加価値についてお話します。

友鉄マシンの定盤事業の強みとして、「設計力」と「現場力」を掲げています。

その中でも、やはり設計力が重要です。要望を聞き、それをクリアできる製品の

設計を手掛けています。もちろん設計には要望をクリアできるだけでなく、鋳物

製品が製造できる構造であり、さらに移動や設置、レベル出しが出来る構造を

ゼロから設計します。これが、どこでもできるかと言えばそうではありません。

いろいろな知識を折り込み、そこに責任を乗せて図面を完成させます。

 

逆にいえば、その図面があれば誰でもどこでもモノは出来ます。

図面をもらって仕事をするのはどこの会社でも出来るのです。誰でも出来るように

図面が書かれているので、そりゃそうです。

図面をもらって仕事をするのと、設計して図面を作るところから仕事をするのでは

責任も価値も全く異なります。それはもちろん価格にも反映されます。

仕様を打ち合わせで確認し、現場の状況を確認し、それを1枚の図面に全て反映

させる技術こそが付加価値です。お客様の要望に対して主導的に細かく対応できる

利点が評価され、多くの仕事を頂いております。

営業活動は外に出て動けと言われることがあります。そんなことをしているから

いつまでたっても付加価値が上がらないままで、どこでも出来る仕事を安値で

引き受けることしかできないままなんだと素直に思います。そんな営業の方法を

している人に、あなたの付加価値は何かと聞きたい。

特機事業部には営業がいません。設計メインの技術営業として、設計から営業、

製造、現場工事対応、打ち合わせ、不具合対応、納品書請求書発行まで、一貫して

行っております。なので業務間の摩擦もなくスムーズに動けます。

付加価値は、他の人がやりたくないことが穴場。それを乗り越えれば強い。

付加価値は自分で作り出すもの。人が苦手だとする事こそ、しっかりと向き合い

自分の強みにし、誰でもできる仕事の取り合いで競争率の高いレッドオーシャン

から付加価値の高い競争率の低いブルーオーシャンへ移動できるチャンス。

周りもどんどんレベルアップするので、常にスキルアップしないと付加価値は

どんどん下がります。それが仕事をする上のやりがいであり、楽しさであり、

毎日の発見であり自分のスタイルとしています。

苦手なことが見つかれば、それは付加価値の原石。しっかりと食らいつこう。

付加価値で景色を変える

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12.付加価値で

 先ほどの話の中に、レッドオーシャンとブルーオーシャンという言葉が出て

きました。初めて聞く人に簡単に説明させて頂くと、ライバルの多い競争率の高い

市場がレッドオーシャン、ライバルの少ない競争率の低い市場がブルーオーシャン

と呼ばれます。

もう必要なものがある程度出回っている市場ではシェアを取るのは難しいです。

レッドオーシャンだと、価格や納期を細かく比較され、売上利益が出にくい環境と

なります。ブルーオーシャンではライバルが少ないので比較されず、自分の製品の

良さを判断してお客様が購入してくれます。

元々レッドオーシャン、ブルーオーシャンは、「売れる市場」か「売れない市場」かという市場(場所)の意味合いだったのかと思います。日本国内で売り上げが

伸び悩んだ自動車を海外へ拡販するといったイメージです。

しかし、実際には新しい市場で展開するのはなかなか難しいことです。まず出来る

ことは、レッドオーシャンからブルーオーシャンを探して移動することではなく、

目の前のレッドオーシャンをブルーオーシャンに色を変えることだと思います。

友鉄工業で言えば、中型金型鋳物が競争率が高く価格の叩き合いとなり、大型化に

シフトすることで、付加価値が増してライバルが減った。さらに特殊材質の開発で

お客様にとって魅力的なコスト・材質を生み出し、さらに選んで頂ける順位を上位

にすることが出来た。今後検査体質、書類管理のレベルアップでさらに付加価値を

高め、比較されるライバルを減らしていく。そうやって、付加価値を上げることで

レッドオーシャンからブルーオーシャンに変えることが出来る。

友鉄マシンも同様に、数多くある加工メーカーの中で、大型かつ五面加工機に特化

することで、ライバルとの価格競争を減らし、それを必要とするお客様から注文を

取得できる。砂取器事業も同業他社との差別化で短納期に力を入れて、無駄な競争

をさけてリピート注文を頂いている。定盤事業についても設計力と現場力で、他の

メーカーに出来ない対応でお客様に支持を頂いている。

同じことをやっては勝てない。瞬間的に勝ててもそこから潰し合いになる。

他にはない付加価値を構築することが、ブルーオーシャンを作る道となります。

レッドオーシャンは、常に他社との比較に追われ、製品よりも比較に視点がいき

忙しい動きになります。一方、ブルーオーシャンの場合は比較よりも製品に視点が

いき、自社製品をよりニーズに合わせた仕様に掘り下げることが出来ます。

レッドオーシャンとブルーオーシャンでは、結果、見える景色が異なるのです。

どちらで勝負をするか、それは企業戦略によっても変わりますが、選択した方向に

船は進んでいきますので、どちらに進むか、自分の意志で進んでいきましょう。

私は付加価値を上げて、ブルーオーシャンを目指して進むほうを選択します。

有名な話を一つ。

靴を売る営業マンが2人別々にアフリカに現地調査に行きました。

当時、アフリカでは裸足で生活するのが一般的だったそうで、それを見た一人目の

営業マンは「ここでは靴は必要とされていません。売れません。」と判断し報告。

しかし、もう一人の営業マンは「ここでは誰も靴を履いていません。市場は無限大

にあります。ここで靴を売りましょう。」と判断し、報告。

結果として、二人目の営業マンが試行錯誤しながらも劇的な売り上げを上げた、

というお話です。

最初の営業マンは靴がよく売られている市場で販売をするでしょう。ライバルに

勝てるだけの製品であれば勝負できるかもしれませんが、現実は厳しいです。

これが市場の判断であり、先見性と可能性の判断力の差です。人のまねだけでは

勝負は厳しい。これがレッドオーシャンとブルーオーシャンの違いとなります。

もう一つ、ここ広島の誇るべき企業「オタフクソース」が世界進出したのが20年

前の事。日本で販売するものをそのまま海外で展開できるわけではなく、それぞれ

国のルールに基づいたものでなくてはならない。それを諦めず、試行錯誤しながら

展開し、基準が厳しいマレーシアでイスラム教徒が安心して食べられるハラル認証

を取得。マレーシア工場生産分の売り上げが年間1億円を超す勢いにまで成長。

広島の味、オタフクソースが世界中で食されていて、多くの人に幸せを届けて

います。多くのハードルが目の前にはだかるたびに、ここでは売れない、と諦めて

いては辿り着けなかったところで、常に挑戦している広島の企業となります。

国を超え、それぞれのルール、宗教を超えて世界中に挑戦し続ける熱き情熱は

「お好み焼きを世界で食べられるボーダーレスフードにしたい」という夢を、

その行動力で確実に現実のものとしております。

聞くべきことを聞け。

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13.聞くべきことを

 会社という組織の中では、上司や同僚からの指示や指摘、応援やアドバイスなど

色々な情報、フォローがあります。基本的には言ってくれるのはありがたい事で、

その中で自分に活かせる部分はしっかりと吸収すべきことです。言う側の立場と

しても、伝えたい、育てたい、一緒のステージで仕事をするためにも必要な情報、

など、思いがあって伝えてくれています。

 しかし、中にはプラスではなくマイナス思考のアドバイスもあります。

「こんなもの適当にしとけばいいんだよ」「何無駄にがんばってんだよ」

「時間が来たら終わるんだから、必死にならなくてもいいんだよ」

「張り切ってやっても残業つかないからだらだら残業した方が儲かるよ」

「やってる風にしとけばいい」「ハイハイ言ってりゃいい」

「言いたいこと言ってたら面倒がられるから黙ってればいい」

「見つかれば謝れば済むから黙ってればいい」「やってもやらなくても一緒だよ」

そんな時は、「そーなんですねー」と流しながら、そんな考えだからこの人は

こんな人なんだなぁ、ダメな人だなぁ、逃げなくちゃやってられない軸のない人

なんだなぁ、そうやって適当に逃げれることしか今までやってきていない、任され

ていない人なんだなぁ。と冷静に判断して、吸収すべきは吸収して学びそうでない

ことは受け流すことが大切です。その人の言葉を真に受けて心を作ってしまうと、

その人程度にしかなりません。ネガティブな発言に押し潰されないよう落ち着いて

真に受けないようにしましょう。

最初に紹介した言葉に以下の文面があります。

「聞いた言葉で心が作られる、話した言葉で未来が作られる」

人は考えや行動が、その人を作っていきます。ある意味、その人の言ってることを

聞けば、その人のようになっていきます。なので、尊敬する人の言葉を聞いて、

多くを吸収すれば、その人に近づくでしょう。逆に、こんな人間にはなりたくない

という人の話を吸収してしまっては、そんな人間になってしまいます。

すこし極端になりましたが、人の話を真に受けて右往左往するのはもったいないと

いう事であり、自分が聞くべき言葉を聞くことが大切だということです。

好き嫌いであれば思考が偏ってしまいます。本当に自分が聞くべき情報の判断が

出来ているかどうかと言えば、その言葉の重要性に気付いていないことも多く

あります。なので、話をしてくれることはありがたいことなので、しっかりと聞き

その中で、明らかにネガティブな考え方だったり、自分の正義に反するもので

あれば、そう思ったところで頭から消してしまいましょう。

明らかにネガティブでもなく、自分の考えの中になかったアドバイスや意見の場合

今まで自分の中に無かった視野、思考が広がるチャンスです。上記で散々人の話を

真に受けるなと否定しましたが、そういった中にもチャンスがあります。

話す人数、言葉のチャッキボールが多ければ、そのチャンスも多くなります。

色々な人と、色々な話をしてみましょう。

本を読むのもその人の考え方を知る良い方法です。最近ではいろいろな芸能人、

スポーツ選手が本を出していますので、まずは好きな人の読んでみましょう。

本は自分のペースで見ることが出来て、知りたい情報だけを素直に吸収出来て、

ふせんやマーキング、ドックイヤーをすることで、気に入った言葉を忘れずに

またいつか振り返ることが出来ます。本を選ぶのは難しいですが、書店に行って

気になるものを買ってみてしまいましょう。きっと運命が引き寄せてくれます。

1000円~1500円の自己投資が、人生を変えるかもしれません。

チャンスはそう、手を伸ばせば届くところにあります。

14.ベストプラン

​ベストプランを提示せよ

 仕事をする上で、もっとこうやったほうがいい、という従来のやりかたと異なる

方法を考えることがあるでしょう。従来のやりかたは、従来の環境の中でそうする

必要があったものです。今とは環境が異なるので、もちろんやるべきことも異なり

ます。なので、つい無駄なことをやっているなぁと従来のやり方を一方的に否定

してしまう場面がありますが、その否定にはあまり意味がありません。従来のやり

方を否定している暇があれば、現状に合わせて新しい方法を提案すればいいだけ

です。自分の提案を正当化する為に従来のやり方を無駄に否定することは、結局

自分の提案に自信や根拠がなく建築的に提案立案ができない表れです。

今まで実際にやり方の構築や流れを作ってきた人は従来のやり方を無駄に批判する

ことはありません。変わりゆく環境に合わせてやり方を変えるだけの話なので。

過去のやり方の目的を理解せずにただ新しいことをやりたいだけで「改善」という

名前の無計画なチャレンジでひっかきまわすのは賢くありませんよね。

従来のやり方やそれが必要だった背景を理解出来れば、批判することなく新しい

提案が出来ます。まずは何事にも「現状把握」と「目的の理解」が必要です。

 新しい方法を提案するにあたり、現状の否定批判だけでは具体的には進まない

ことは上記の通り分かるかと思います。ではどうやって新しい方法の提案を前向き

に進められるか、ということですが、上司や同僚、後輩など一緒に仕事をする

メンバーがワクワクする未来を描ければ、その提案は自然に受け入れられ進んで

行きます。その為に、「ベストプラン」を提示することが大切です。

 

よくあるのが、「こうやったほうがいいんじゃない?」という提案ですが、結局

これは選択肢の提供であって、それをすればどうなるのかが明確でなければ、

「いや、別に、今までで特に問題ないから今までのやり方でやるし」と言われて

しまいます。それに対してちゃんと提案したのに言うことを聞かないと言っても、

それはそうです。むしろそのような無責任な発言でフラフラ行動を変える程度では

仕事になりません。ワクワクするためには、何をやるかではなく、どうなるのかが

描けるかどうかが重要です。

「これさー、今までこうやってたけど、もしこうやったら手間も省けるし、でも

結果的に必要な情報が以前より簡単に拾えそうじゃない?そしたら楽だよね!」

というところまで見えれば、「それ、面白そうだね!やってみようか!」と自然に

行動が進みます。行動が進まない時には進まない明確な理由があります。それは

「ワクワクする未来」が見えるか見えないか、それだけで同じことをやるにしても

提案力とその結果が大きく異なります。

日常の小さな動きであれば、個人レベルや少人数でどんどん提案し改善を進める

ことが出来ます。しかし、人事に関わることや長期的な計画においては、少人数で

進めることはできません。なので、それを会社の計画に折り込んでいく必要があり

ます。その計画のひとつに「中期経営計画」というものがあります。

「中期経営計画」は目の前3年の事業計画を数値化、見える化したものです。

その骨組みを決めるのは各社の社長の方針次第です。関係者と相談して決めたり、

社長一人で決めたり、それを共有し各担当者に具体的に落とし込んでいったり、

​共有すらせずに形だけのもので事実上放置だったり。使い方はそれぞれで、これが

正解というものはありません。それは社長が決めることなので、好きにしてもらう

かたちで問題ありません。

ただ、自分の中に、今後こうしていきたいんだ、という思いがあれば、それを

ちゃんと社長に伝え、共感してもらい、中期経営計画に具体的に折り込むことで、

具体的に堂々と進めることが出来ます。人材育成を目的とした人事など、目の前の

動きだけでなく計画的に行う必要があることであればなおさらです。

そんな時に、「こうやったほうがいいんじゃないんですか?」という発言をする

ことが無意味で無責任で何も生まない無駄な時間だということはもう分かると思い

ます。「は?そう思うならグダグダ言わずやれや。うるせぇ。」が正論ですよね。

なので、「今がこうで、これが問題(不安)なんです。でもこうやったらこう

なる、だからこうしたいんです!」という、結果として会社にとってプラスになる

​ワクワクする未来が描ける「ベストプラン」を提示してこそ、検討の土俵に乗る

ことができます。それを伝えられないとすれば、それはまだ計画検討が未完成の

やるべきではない案です。

一見これいいね!と思う改善が見つかったとしても、じゃぁそれをやったらどんな

メリットがあるのか数字で示した場合、たいしたことねーじゃん、むしろ無駄に

ばたばた動く分デメリットの方が大きいじゃん。ということもしばしば。なので、

ちゃんと自分の中で「ベストプラン」を「考える」ことが大切です。そのベスト

プランの実施期間は3年程度で考えるのが分かりやすいので良いです。今こんな

変化を作り、1年目にこうなって、2年目でこう、3年目でここまで出来るように

して、こんな結果を生み出すぞ!という3年程度の計画です。

​感情に任せてこうするべきだ!と目の前の事しか考えずに具体的計画とワクワク

する未来が見えなければ、その話は残念ながら次に進みません。むしろ時間の無駄

です。社長や上司、またこの人がいうことが必ず正しいということはないので、

皆がそれぞれの視点で考え計画し発言する権利があります。その権利を無駄な時間

にしないようにする為にも、「考える」べきことを考えて、「ベストプラン」を

自分の中に描いてみましょう。

 

社長や上司がなにも考えていないとか無駄な愚痴を言いながら給料もらっている

非生産的な時間があるとすれば、それことが会社のガンとなっています。

無責任に人がどう考えているかとか人のせいにせず、自分で自分のベストプランを

考えて書き出してみましょう。グダグダいってても、まったく筋が通っていない

ことが多いので、紙に書き出さなくては意味がありません。まずは誰にも相談する

必要もなく、自分の中で、ベストプランを書き出してみて下さい。誰かの発言や

考えは関係なしです。自分との向き合いです。そうすると、簡単に書けるはずの

ベストプランがなかなか書けないことに気付きます。考えが一部しか見えて

いなかったり具体的でなかったりという事実に気付きます。ベストプランを書き

出す為には自分のことだけでなく他の人の動きやお客様のニーズ、将来性や可能性

を考えられるだけの視野を広げないといけません。また、それらを考える中で、

新しいアイディアややりたいこと、目標や目的が見つかるかもしれません。

実はそれらは会社にとって非常に貴重な財産です。そういった考えのもとで、実際

に行動し結果を出した先輩方のおかげで今の我々の働く職場があるという事実は

忘れてはいけません。なので、他人事ではなく、ベストプランを提示し、共に

ワクワクする未来を自分達で作っていきましょう。

分かりやすく言えば、、

何もやらずに、人が言ったことやったことにガタガタ言ってねーで、

お前の考えと、そーやったらこーなるって言うプランを文字で出せや。

「いいねーそれ!じゃ、やれ。」と上司の許可が出たら、自分の行動で

結果が数字で出せるだけの中身のあるベストプランを出せ。てこと。

提案してあげたのに、的な正義を振りかざした人の足を引っ張るだけの他人事な

無駄な発信時間を、話が前に進めるみんなにとってプラスな発信に変えることが

できます。自分の考え方や視野を広げて適切な判断が出来る勉強にもなるので、

ベストプランの提示は、常に意識し発信することを推奨します。

結果として、あなたのイライラがワクワクに変わります。ほんとに。

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